ツボでストレス解消!自宅でできる簡単なセルフケア

日々のストレスや緊張から解放される方法として、ツボ刺激が注目されています。ツボを指圧したり、鍼を刺したりして刺激することで、自律神経を整え、体内のエネルギーの流れを調整する効果があります。今回は、経穴によるストレス解消法について、ポイントを解説します。

自律神経を整える経穴

自律神経は、交感神経と副交感神経の2つに分かれています。交感神経は、ストレスや緊張に反応して活発になり、副交感神経はリラックスや休息に反応して活発になります。ツボを刺激することで、自律神経を整える効果があります。例えば、手首の内側にある「神門穴」は自律神経の興奮を抑え、気持ちをリラックスさせストレスの緩和や腸の不調を整えます。

神門穴を使ったセルフケア

ツボのある手とは反対の親指をツボに当てて、ゆっくり圧を加えていきましょう。1・2・3のカウントで圧を入れていき、4・5のカウントは圧をキープ、その後、6・7・8のカウントでゆっくり圧を抜いていきましょう。これを3~5回繰り返す。

そのほかに、セルフケア用のお灸や蒸しタオルなどで温めてあげるのも効果的です。

心身のリラックスを促す経穴

心身をリラックスさせる経穴として、百会穴(頭頂部の中央にあるツボ)があります。このツボを刺激することで、緊張を緩和し、心身がリラックスする効果があります。また、膻中穴(胸の真ん中にあるツボ)を刺激することで、不安感を和らげ、心身を落ち着かせる効果があります。

百会穴と膻中穴の位置

ストレスを解消する経穴

ストレスを解消する経穴として、合谷(手の甲の中央にあるツボ)があります。このツボを刺激することで、ストレスを解消し、リラックス効果をもたらすことができます。また、印堂(眉間の中央にあるツボ)を刺激することで、気持ちを落ち着かせ、心身を安定させることができます。

合谷穴と印堂穴の位置

ツボの刺激方法

経穴刺激には、いくつかの方法があります。一般的な方法としては、指圧や鍼治療などがあります。セルフケアで行うには、指先や手掌を使って、ツボを指圧するのが良いでしょう。また、薬局などでは、家庭用のお灸も購入可能ですので、火の取り扱いに気をつけつつ温熱刺激を行うのも身体が温まりストレスの緩和に効果的です。

指先や手のひらを使った刺激のコツ

1.指先や手掌を温める。
  指先や手掌を温めることで、刺激する部位により深い刺激を与えることができます。また、温めた手でツボを押すことで、刺激部位にも温かみを与え、リラックス効果を高めることができます。

2.適度な力加減で刺激を与える。
 指先や手掌で刺激を与える際には、適度な力加減が必要です。強く押しすぎると、ツボを刺激するのではなく、筋肉や神経を傷つけてしまうことがあります。逆に、弱く押しすぎると、効果が得られないことがあります。指先や手掌でツボを刺激する際には、適度な力加減を心がけましょう。

注意点

● 過度な刺激を与えない。
  過度な刺激を与えることがないように注意する必要があります。過度な刺激を与えると、筋肉の収縮や痛みを引き起こすことがあります。また、神経にダメージを与えてしまう場合もあります。身体の状態に合わせた強さで刺激を与えることが重要です。効果を出したい!という気持ちが強く出てしまうとぐいぐい強い力でやりたくなってしまいますが、気持ちが良い力で行いましょう。

また、刺激を与える際には、指先や手掌の使い方にも注意が必要です。指先でツボを刺激する場合は、爪先や爪の角などで刺激しないように注意しましょう。爪先や爪の角で刺激すると、皮膚を傷つけてしまう恐れがあります。

おわりに

ツボを刺激することでストレスを軽減することができます。自宅でできる簡単なセルフケア方法を覚えて、ストレスを解消して健康的な生活を送りましょう。